育休復帰前・復職面談で上司に必ず伝えること

育休・保活

育休復帰前に復職面談があるみたい、でも何を話したらいい…?

そんな不安を抱えたワーママ初心者に向けた記事です。

育休中はこどものことで精一杯、仕事していた頃のことは忘却のかなた。。。

仕事復帰前の上司との面談も、特に準備せず「なんとなく」受けてしまいがちです。

でも、復帰前の面談に何も準備せず臨んでしまうのはとても危険!!

この記事では、

  • 育休復帰前・復職面談の目的
  • 育休復帰前の面談で、上司に必ず伝えてほしいこと(11項目)
  • 育休復帰前の面談で気をつけること(5項目)
  • 育休復帰前の面談をしてくれない場合は?

について、育休復帰の経験から徹底解説します。 
上司も部下もいるので、この記事はどちらの立場からも考えています。

育休復帰前・復職面談の目的

育休復帰前の面談の目的を整理すると以下の通りです。

上司の目的
  • 「こんな仕事を任せたい、こう働いて欲しいと期待している」と伝えること
  • 復職するメンバーの状況をあらかじめ把握し、人員配置や業務内容を調整すること

復帰するママの目的
  • 自分の状況(プライベートも含め)を詳しく伝えたうえで、一生懸命働く意欲を見せること
  • 働くうえで制約がある場合は事前に説明し、工夫して乗り越えていく姿勢を見せること

この目的を達成するために、一番大事なこ

「自分の置かれた状況を、ありのまま・包み隠さず正直に話すこと」です。

じゃあ具体的に、どんなことを話せばいいの?
なにか制約になるのか・・・初めての場合はわからないかもしれません。

育休復帰前の復職面談で、上司に必ず話してほしい11項目


仕事復帰前の復職面談で、これだけは話しておいてほしい!と思うのはこちらの11項目。

長期間お休みしたことへの感謝

一番はじめに伝えてもらいたいのが、「長期間お休みをいただいたことへの感謝」そしてご迷惑をおかけしたことの「お詫び」です。

少なからずあなたがいない期間、職場で様々なフォローをしてもらったことでしょう。

完璧な引き継ぎをしていても、何かしらの迷惑をかけたことは事実です。

まずは感謝・お詫びの気持ちをしっかり伝えましょう。

お休みしている場合に上司が変わっていたりした場合こそ、しっかり感謝を伝えることで、その後の関係性がグンと良くなりますよ。

勤務時間などの制約について

特に時短勤務を希望する場合はしっかり伝えておくのが必須です。

土日祝日などに勤務の必要があるお仕事の場合は、勤務不可の曜日があればしっかりと伝えましょう。

職場によっては時短が認められず、フルタイムを要請されるケースもあります。

その際は以下項目の合わせ技で、「なぜフルタイムが難しいのか」について論理的に説明する必要があります。

「〇歳までにフルタイムに戻す予定」という見通しが立っていれば、それもあわせて伝えておきましょう。

自分や家族の体調について

ママ自身や、家族の体調についても大事なポイントです。

何も問題がなく元気なら良いのですが、産後体調を崩してしまったり、子供が定期的に通院する必要があるなど、特に配慮してほしいことがあれば伝えておきましょう。

第三子は先天的な病気があり入院手術の必要性があること、その後も定期的な通院などを具体的に相談していました。
病気がわかり今後の方針がある程度固まった段階で、お休みをいただく長さや通院の頻度などを具体的に早めに上司と人事にも相談しました。

今後1年間、子供が頻繁に休む可能性があること

保育園に入園して半年~1年間は間違いなく、子供が熱を出したり感染症にかかったりして保育園を休むことが多くなります。

保育園に入るまでは全然風邪をひかなかった子も、保育園に入った途端、熱を出しまくる…

というのがよくある話なので、「子供の体調不良で、母も会社を休む可能性が高い」ことをきちんと伝える必要があります。 

日中に熱が出た場合は保育園からお迎え要請があること、仕事中に携帯電話が使えない場合は、保育園から会社に電話が入ることもあることも伝えておきましょう。

こんなことも伝えてみよう

・病児保育のサービスが受けられたり、夫・祖父母の協力が得られる場合には、その旨も伝えておくと上司が安心します。

・保育園は台風の警報などの日は即休園にはならないところが多いですが、なるべく早くお迎えを・・という要請あります。職種によってはその辺の配慮も事前に伝えた方が安心です。

保育園の預かり時間について

自治体によってルールが異なると思いますが、保育園の預かり時間があらかじめ決められています。

預かり時間を急遽延長する場合、保育園によって申請方法が変わってきます。

  • 前日18時までに申告する
  • 事前に延長保育申請書が必要
  • 当日の電話連絡でOK

など、事前に保育園側にも確認したうえで上司に共有しておくと良いですね。

例えば、「18時を過ぎたら延長料金がかかる」「延長も19時がデットライン」「朝7時より前は預けられない」「日曜日・祝日は保育園がお休み」など、事前にきちんと伝えておきましょう。

周囲の協力状況(夫・両実家のサポート体制)

同じワーママでも、置かれた状況によって大変さが全く違います。

特に周囲のサポートをあまり得られない場合、その状況をしっかり伝えておきましょう。

具体的には以下のような項目について、詳しく共有しておく必要があります。
サポート体制について

  • 実家(義実家)の両親のサポートを得られる状況か
  • 夫の勤務形態や帰宅時間
  • 保育園の送り迎えを頼める人がいるか
  • 子供の急な体調不良の際、お迎えに行ってくれる人がいるか

我が家の場合は・・・

  • 実家が近いが現役のためヘルプが難しい
  • 義両親は遠方で高齢
  • 急なお迎えは基本的には私が行くしかない
  • 夫は協力的ではあるが、替えのきかない職種でありまず休むは私(時短も私、シフト制限も私)

こんなハードな状況である旨、正直に伝えました…

私のように制約が多すぎる場合、正直言いにくいです。
でも、後出しよりはきっと心象もいいでしょう
まずは正直に伝えましょう。

子供の年齢(月齢)や生活リズムについて

上司があまり子育てしていない世代の方や、お子さんがいないケースの場合は、子どもの月齢や年齢を聞いてもその大変さがピンと来ません。

今の月齢はこんなことで手がかかる…とちょっと具体的に伝えておきましょう。

乳幼児と接したことがない場合は、赤ちゃんは寝てるだけとか、イクラちゃんやタラちゃんみたいに常に笑顔でご飯も自分でたべるみたいな空想の中にいることもあります。(苦笑)

「何時までにお迎えに行き、何時に寝かせる必要があるか」…ここまで伝えないと、安易に残業を頼まれたりするので気を付けましょう。 

メモ

聞かれもしないのに子供のことを話し過ぎたり、育児の愚痴を言いすぎたりしないようにしましょう。

「上司は子育てについて興味ない」と思っていた方が無難です。

通勤時間の長さ・自宅から保育園までの距離について

「通勤時間の長さ」もかなり重要ポイントです。

上司はわざわざ「あなたがどこに住んでいるか」調べてくれることはないので、どの程度通勤に時間がかかるのか説明しておく必要があります。

最寄り駅から会社までではなく、保育園も経由した「ドア to ドアの時間」を伝えてくださいね。

保育園の場所はあなたが申告しない限り、会社の誰にも分かることはありません。

面談の時点では保育園が決まっていないケースもありますが、復職するタイミングでは再度報告しておきましょう。

自宅→保育園→自宅(車を置く)→徒歩で駅

例え、自宅から保育園の距離が車で5分で自宅から最寄り駅まで徒歩10分だったしても、保育園の支度にも時間がかかるので、駅に着くまでに30分以上かかるということです・・・・もちろん帰りも。

保育園の行事や健診の日程など、有休予定日の共有

子供の健診や予防接種、保育園行事など、すでにお休みすることが決まっていたら、まとめてメモしておき、上司に共有することをおすすめします。(事前にまとめてお伝えしても先の日程の場合は月初には再度お伝えしましょうね)

その決まった休みに加え、子供の体調不良やケガの通院などで、急なお休みがどんどん増えていきます…

散々休んだあと、「保育園行事で休みます」となかなか言いづらかったりするので、面談のタイミングで伝えておくと安心です。

きょうだいがいるかどうか

きょうだいがいるママは、年齢とともに人数も伝えた方が良いです。

子供が1人なのか、2人なのか、3人なのか…それによっても大変さが全く違うからです。

また、きょうだいがいることで様々な制約がある場合は、それも伝えておきましょう。

例えば…

・お兄ちゃんは小学生なので、学童と保育園2か所にお迎えで時間がかかる

・お姉ちゃんのPTA役員をしていて、平日も休む場合がある…

・お姉ちゃんに合う学童を探し中で放課後の過ごし方に不安がある…など

仕事へのやる気・熱意

最後に、忘れてはならないのが「仕事へのやる気・熱意」です。

例え長いお休みを経て仕事へのモチベーションが下がっていたとしても(私がそうでした)、それを隠して「やる気」を伝えるようにしましょう。

「いろいろな制約があり、限られた時間であるが、今まで以上に生産性を上げて効率的に仕事をしたい」旨を話しておけば間違いないと思います。

育休復帰前の復職面談の時に気をつけること5つ

ここからは、「育休復帰前の面談で気を付けること」を5つ、お伝えします。

育休復帰の面談が子連れOKか?あらかじめ確認しておく

まだ子供が保育園に入園していない場合、子連れで面談に行くことがOKなのか、気になっているママもいますよね。

預けられる人がいたり、一時保育など利用できそうなら、子供は預けて行ったほうが面談に集中できるのでおすすめです。

でも、どうしても預けられない…場合もありますよね。

そんなときは上司に相談することをおすすめします。

オフィス内ではなく、近くのカフェやレストランで面談してもらえる場合もありますし、オンライン面談でOKという会社もあります。

私は子どもの持病はあるけど日常生活に支障がないことや発達に遅れがあるわけではないことなどもある程度は理解してもらいたいこともあり、子ども連れでフードコートで面談してもらいました。

子連れだとオフィスではなく近くのカフェで済ませたけど…アットホームな職場ならオフィスでもOKということも!

やり取りの多くは、メールや電話で済ませましたよ!

「仕事振らないでください」オーラを出さない

上司に一番嫌がられるのが「私、小さい子供いるんで…できるだけ仕事振らないで欲しいんですよね」という姿勢。

会話の端々からそんなメッセージが伝わらないよう、細心の注意を払いましょう。

制約はあるけど、できるだけ工夫して人一倍効率的に働く!ということをぜひ伝えてみてください。

育休復帰の前例がない職場の場合は、ある程度自分で懸念事項や打開策を考えていく必要があります。

前例がある場合は、どう対応しているのかを積極的に情報収集することも必要です。

自分の権利ばかりを主張しない

同様に気を付けなければいけないのが「自分の権利ばかり主張しない」こと。

権利があるのは確かなのですが、権利ばかり声高に押し付けられると上司は「こいつ、自分のことだけかよ…」と感じてしまいます。

自分の制約ある状況をしっかり伝えるのが前提ですが、可能な範囲でも努力している姿勢があるとかなり印象が良いと思います。


例えばこんな提案を無理のない範囲で!

  • 子供の体調不良が長引くときは、病児保育や夫・両親の協力も得ながらなるべく出勤するようにします
  • 今は子供が小さいですが、〇歳くらいになれば勤務時間を伸ばせるかもしれません
  • 事前に分かっていれば、繁忙期やイベントなどの土日出勤も可能です
  • 〇曜日は残業できます

担当する業務量のボリュームや仕事内容をできる限り把握

権利ばかり主張するのは良くないですが、仕事復帰後に担当する業務の負荷についてはしっかり確認する必要があります。

上司から「この仕事をお願いしたい」と言われたときの仕事量が多すぎると感じる場合は、「仕事が回らずにご迷惑をおかけしたくないので、業務量について相談したい」と正直に話すことをおすすめします。

安請け合いはとっても危険!

復帰してしばらくは通勤するだけで大変だから、無理のない業務量に調整してもらおう

逆に、「あまりにも業務量が少なすぎる…」という場合も。

これは、上司が過度に配慮している可能性もあるので、「もう少し業務が増えても大丈夫です」と伝えてやる気を見せておきましょう。

また、本来は現職復帰(産休前の仕事に戻る)ことが原則ですが、人員の問題や仕事内容によっては仕事が変わる場合もあります。

勤務時間や勤務体系への配慮の場合も多いので、上司と相談しつつ前向きに取り組む姿勢を見せましょう。

新入社員になったつもりで謙虚に

1年前後休んだあとは、職場のメンバーや職場のルール、システムなどが変わっていることが多く、「浦島太郎状態」になることも。

休んでいる間に変更になったことや、気を付けるべきことなどがあるか、面談で聞いておくと安心です。

面談もそうですが、復帰初日も新入社員のような謙虚な姿勢で臨むのがベストですよ。

育休復帰前の復職面談をしてくれない場合は?

ほとんどの職場で、簡単であっても復職面談をしてくれると思いますが、そういった機会がない場合は自分から上司に働きかけましょう。

「出産前とかなり自分の状況が変わっていて、皆さんにご迷惑をおかけしてしまうかもしれませんので…働き方についてアドバイスをいただけないでしょうか」と言えば、NOという上司はいないと思います。

仕事を円滑に進めるため、部下の状況を把握することも上司の勤めだからね!

また、面談に限らず、自分の置かれた状況については折に触れて伝えていくことをおすすめします。

例え聞かれなくても、「今保育園でこんな感染症が流行っている」とか、「夫が転職して平日は完全ワンオペになってしまった」とか、日ごろのコミュニケーションの中でさりげなく伝えておくと良いですよ。

普段は何も聞いてこないくせに、なにか問題が起きたときに「え~、そんな大変な状況ならあらかじめ伝えておいてよ!」と思うのが上司です。

まとめ 育休復帰前の復職面談はしっかり準備をして臨もう

育休復帰前の面談で伝えてほしいことを11項目・気を付けてほしいことを5項目挙げました。

正直、私が復職したときの面談ではここまで網羅できていなかったかもしれません。

育休明けを経験し、ワーママ歴4年経験し再度育休復帰の面談を行い、「ベストな面談は?」とあらためて整理したら、今回のボリュームになりました。

伝え忘れ・伝え漏れがないよう、面談の日は手元にメモを用意しておくと良いですね。

面談って緊張するよね…

例え面談で伝え忘れても、その後の会話の中で自然に伝えていけばOKだから力を抜いて臨もう

そうそう、職場へ持参する菓子折りも忘れずに。

経験談 上記の内容で面談に臨んだ結果

春の職場復帰を前に、上司面談がありました。

保育園が決まっていない状況ですが、上記のことのほとんどはお伝えすることができました。

私の希望としては、

  • 土日休みが必須であること(産休前は土日休み)
  • 上の子の放課後対策もあり、在宅勤務を望むこと
  • 職種や仕事内容は上記よりは優先順位が落ちること

面談の時点では、土曜日出勤してオフィス勤務の仕事を打診されました。

以前ワーママ勤務中にも土曜日出勤で水・日休みのシフトで働いたが、家族での過ごし方や不都合が多く体力的にもかなり大変だったこと。

オフィス勤務なら時短必須だけど、在宅勤務になればフルタイムになれる可能性も高く頑張りたいことも熱心に伝えました。

上司が持ち帰ってくれて、勤務地は変わり通勤時間は伸びるが、在宅勤務可能な職種での調整を進めると再度打診がありました。

復職はまだ先ですが、私の意見も尊重してくださったということもあり、仕事へのモチベーションも上がりました!!

会社側も、働く側も無理をすると、長く続きません・・・・

できる限り正直に、想いや状況を伝えてみることをおススメします!!

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